ETA社ムーブメント281.002を使用したものだった。
このムーブメントは、電池を入れる所が±逆になっている。殆どの時計は、プラス面を上にして電池を入れるが、たまにマイナス面を上にして入れるものがある。
しかしこのムーブメントの厄介な点は、単純にプラスマイナスを逆にして入れただけでは動かない。
オメガ専用の電池レナタ751でなければならない。
理由は2つ。回路に記してあるが、li2.1Vとある。つまり、リチウム電池2.1Vでなければならない。
一般的な時計の電池は、酸化銀電池1.55Vなので、まず電圧が違う。
もう1つは、プラスマイナスを逆にして入れたとしても、マイナス面を受ける端子がないので通電すらしないのだ。
専用電池であるレナタ751は、形とサイズはSR512SW相当なのだが、極性だけプラスマイナスが逆につくられている。
面倒なムーブメントを世に送り出したものだ、と思う。
しかも、専用電池は現在では製造されていないとのこと。
ではどうすればいいのか?
ムーブメントを交換するしかない。
幸い互換性のあるムーブメントがETA社製である。
少々高価なムーブメントで、結局お客様にはご了承のうえ、2万円負担して戴いた。
ちなみに、オメガに持って行っても、ムーブメント交換しか方法はない。もっと割高になるらしい。
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